SPODフォーラム2015報告

教育学部美術教育講座 教授 大宮康男

 FD委員長の松永先生からSPODフォーラム2015のあることを教えられて、内容に興味を持ち、参加することといたしました。そもそもSPODフォーラムとは四国の愛媛大学、香川大学、徳島大学、高知大学の四国立大学で共同に行っているShikoku Professional and Organizational Development Network in High Education (四国地区大学教職員能開発ネットワーク)というセミナーのことです。今年度は8月26日(水)から29日(金)までの三日間の日程で愛媛県松山市の愛媛大学を当番として開催されました。私は前日の8月25日(火)から松山に行く予定にしていましたが、ちょうど台風15号が九州に上陸して西日本の交通機関が大混乱し、松山に着いたときはすでに夜遅くになっていました。
 幸い、翌日には天候も回復し、セミナーは予定通り開催されました。まず、受付で、参加を申し込みましたが、人気のあるセミナーはどこも定員いっぱいで、初日の午前は「研究支援職員としての基礎知識―ゼロから始める研究者との協働―」、午後は「ケースで学ぶ大学リーダーシップ」、二日目の午前は「橋本メソッドを反転授業でやろう!!」午後は「トップリーダーセミナー学習成果をめぐる国内外の動向―学内・国内・国際社会における合意形成のアプローチ―」、最終日の午前は「障害学生への配慮と大学教育の本質」、午後は「テーマ別ラウンドテーブル映像を活用した授業・研修」に参加するように指示を受けました。セミナーには全国の国立や私立の大学関係者が多数参加していて、教員よりも事務職員の方が多いという印象を受けました。
セミナーは各部屋で5人から6人のグループに分かれて、まず、基調講演を聞いた後に自己紹介をし、その後にワークシートを作って意見交換を行い、グループごとにその成果を発表し、質疑応答をするというものでした。このようにして三日間のセミナーは充実した内容のうちに無事に終了しました。
 このセミナーに参加して感じたことは大学を含めて、学校教育の在り方が大きく変わりつつあるという印象を受けました。すでに一部の学習塾や予備校、NHK放送大学などで 実施されていますが、スマホや端末を使えば学生は教室にいなくてもどこでも授業は受けることが可能です。そうなりますと、いわゆる普通の従来の対面式の授業は一体何をするべきなのかということになります。ですから、たとえば橋本メソッドなどはその一つの例でして、授業前に学生に先生の講義をビデオレターのようなもので学習させておき、対面授業の時に学習成果を確認するというのです。もちろん、こういった試みは無条件でできるものではなく、学生定員や授業内容によっては不可能な場合もあります。また、それ以外にも映像を活用した授業や大学が国際化していくための諸外国との連携など、様々なセミナーがあり、驚きの連続でした。この成果をどれだけ自身の授業改善や静岡大学のFD活動に応用できるかはまだ、わかりませんが、自分としては貴重な体験をさせていただきました。

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