【山本好比古・大学教育センター】新任教員ご挨拶

新任教員ご挨拶
山本好比古(大学教育センター)

4月1日より大学教育センター(静岡キャンパス)に専任講師として赴任いたしました、山本好比古です。担当科目は主に一般教養科目の英語を担当させて頂くことになりました。出身は神奈川県小田原市ですので、私にとって静岡はとてもなじみのある土地であり、今回静大に勤務出来る事をとても嬉しく思います。高校までは小田原ですが、大学は学士課程(教育学+言語学)をニュージーランドのウェリントン・ヴィクトリア大学で学び、修士(TESOL)と博士課程(教育)はオーストラリアのキャンベラ大学で教育を受けました。
研究分野は談話分析(男女間の会話の相似)をオーストラリアで研究しておりました。ニュージーランドの大学で男女間の会話研究の権威の1人であるJanet Holmes先生に大変お世話になり、そして影響を受け、男女の会話に興味を持ちました。会話におけるステレオタイプの一つとして、男は攻撃的であるが女は協調的に会話するというステレオタイプがありますが、私はその逆のパターンもあるのではないか?という疑問から、男女の協調的な会話がどのように話者の間で行われているのかを質的に研究しました。
日本の大学に勤務してからは、英語教育の分野の研究も始めました。語学教育ではよくグループワークが導入されることが多いですが(実際に私も授業でよく導入しております)、効果的にグループワークを導入するにはどのような方法があるのかをテーマに研究してきました。最近では、男女の語学学習におけるステレオタイプの研究にも興味があります。男は理数系科目が得意であるのに対し、女は文系科目が得意というステレオタイプがありますが、このステレオタイプは現在でも存在するのか?また存在するのであれば、その理由は何なのかを社会言語学の視点から研究してみたいと考えています。今後も談話分析を使った男女の会話、英語教育(グループワーク)の研究を続けて行きたいと思います。
静大に来る前は、立命館大学スポーツ健康科学部の学生の英語科目を担当しておりました。私の英語授業では高校までに学んだ英語を活用し、学生が興味あるテーマを設定し、英語でミニリサーチをする授業を展開いたします。英語の授業を通じて、学生には卒業論文作成の準備、就職後の企業内外での英語によるプレゼンテーションスキル等を意識して、これらのスキルを大学在学中に身につけてもらう事を目標とし、同時に、大学院進学を考えている学生には、研究の成果を海外にも英語で発信してもらえればと考えています。また、海外の大学で教育を受けてきましたので、留学(特にオセアニア方面)に興味のある学生達のサポート等も積極的に行いたいと考えております。どうぞ宜しくお願いいたします。