基礎英語能力向上に向けて

藤森 敦之(大学教育センター)

 2014年4月に大学教育センター講師として着任しました藤森敦之です。浜松キャンパスで基軸教育科目の英語を担当します。
 言語理論および第2言語習得論を専門とし、ヒトにとってコトバとは何かという課題に取り組んでいます。もしコトバの骨組みとなる文法がとてもシンプルであれば学習者にとって朗報だとは思いませんか。文法がヒトの認識パターンであるとすると、出来事に登場する2つのモノの“関係”を把握することが重要となってきます。登場人物と場所との空間的関係(例:近—遠)、話し手と出来事との時間的関係(例:過去—現在)等々です。限られた関係の組み合わせパターンを理解することで様々な出来事を表現できるようになります。数式と共通する部分があると思っています。もしそうだとすると、現在担当している浜松キャンパスの学生さんたちは言語のエキスパートになる可能性が高いかもしれませんね。多くの方が関心を持つTOEICやTOEFLでもこの基礎的文法事項の確認を大切にしている印象を受けました。
 現在は上記の文法観を外国語学習にも応用していこうとチャレンジしています。理解の一助として、Cool Japan戦略でも売り出中のアニメーションを取り入れています。アニメは出来事で焦点を当てたい部分を端的に表してくれる利点があります。オリジナル・キャラクター「ペペ」が動くことで前置詞 ‘to’ と ‘toward’の違いは一目でわかります(ゴールに必ずたどり着くか否か)。アニメを使った前置詞指導は和訳を用いた口頭指導より有効であることもわかってきました。
 このような考え方にたどり着いたのはカナダへの留学経験があったからだと思っています。データに基づいた論理的思考法、失敗を恐れず新たなアイデアにチャレンジする精神はかけがえのない財産となっています。獲得するまでには何年もかかってしまいましたが。。。辛抱強くサポートしてくださった方々には本当に感謝しています。折に触れてこのようなお話も出来るといいですね。一人でも多くの学生が世界に羽ばたく一助になれればと思います。
 着任早々にアクシデントに見舞われ、文字通り“出ばな”をくじかれた形ですが、「焦らず着実に進みなさい」というメッセージと捉え、学生の基礎英語能力向上に少しずつ貢献していきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。