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インターンシップ専門人材養成研修会 を開催しました。

平成28年2月25日ふじのくに地域・大学コンソーシアム インターンシップ推進委員会主催により、静岡県内でのインターンシップの拡充と質的向上にむけた取組の一環として、大学内外でインターンシップのプログラム設計から学生のマッチング、教育指導等に関わる方(専門人材)を対象とした研修会を開催した。
 専門人材については、「『インターンシップ推進に当たっての基本的な考え方』の見直し」(文部科学省,2014)で、「大学等はインターンシップに関する専門的知見を有する教職員の育成を行うとともに、大学等と企業等が協力して、受入れ拡大のためのインターンシップのプロジェクト設計や、大学側と企業側のニーズのマッチング等を行う専門人材(コーディネーター等)の育成・確保が必要である」と示されているが、各事業所、大学等での育成は難しいのが現状である。そこで各事業所、大学等の関係者に広く呼びかけた研修会を企画し、技能向上とともに専門人材同士の交流にも生かすことができる内容とした。

今回の研修会では学校関係者13名、企業担当者7名が参加し、下記プログラムを実施した。

【会場】

パルシェ第1会議室(静岡市葵区黒金町)

【プログラム】

・参加者自己紹介
・インターンシップ事例発表
「中長期インターンシップの取り組について」沼津工業高等専門学校副校長 蓮実文彦 氏
「地域産業連携インターンシップの取り組みについて」静岡大学学生支援センター准教授 宇賀田栄次 氏
・講演・ワークショップ 
「有償型インターンシップの取り組みについて」
  NPO法人ETIC.チャレンジ・コミュニティ・プロジェクト事務局マネージャー 伊藤 淳司 氏

インターンシップ事例発表

「中長期インターンシップの取り組について」
沼津工業高等専門学校副校長 蓮実 文彦 氏

中長期インターンシップの取り組について 沼津工業高等専門学校におけるインターンシップの現状、長期インターンシップの取り組み、地域志向科目の「社会と工学」についての事例が発表された。
(内容)専攻科では4ヶ月間のインターンシップを実施している。10月から4か月にわたって実施する長期インタンシップでは、学校の研究指導教員が学生一人に対し計4回受け入れ機関を訪問し、学生の状況を把握、企業の要望をヒアリングし、学生指導に活かしている。また、インターンシップ報告会では、実習内容の情報共有や教員からのフィードバックにより、社会が求める技術者・研究者の資質を具体的に把握し、社会人としての心構えを学ぶ機会となっている。企業・学生いずれもインターンシップの満足は高いというアンケート結果が出ている一方、企業側からは「目的、動機をしっかり持って参加して欲しい。自分の考えや質問などをしっかり伝えられるよう心掛けて欲しい」などの要望もあった。
 また地域志向科目の「社会と工学」では、地域企業が抱えている課題に対する調査・研究を通して、工学的手段による問題解決案の提案や地域の産業・企業を知ることで、技術者として地域に貢献する意識を養うことを目的とし、実習後の報告会では企業・団体への報告に対する評価と意見交換が行われている。

「地域産業連携インターンシップの取り組みについて」
静岡大学学生支援センター准教授 宇賀田 栄次 氏

地域産業連携インターンシップの取り組みについて 静岡大学および非常勤講師を務める常葉大学にて開講した地域産業連携インターンシップ事例が発表された。
(内容)このプログラムは学生自ら目的・目標を持ち実習に取り組むことができるよう、静岡銀行、静岡市産業政課などの協力で実際に仕事に携わる社会人による講義やグルーワークを通じ、実践的かつ有効な事前学習を行い、その後、実習の場で、地域資源の現状の把握、課題を探求し、課題解決の為の提言や実践を行っている。事後報告会では受け入れ先の社会人も招き開催している。また、常葉大学では地域産業実習での気づきや問いを400字にまとめ新聞に投稿する取り組みも行っている。
 この取り組みの成果として、若者視点からの「知的資源の発見」と学生の「学修意欲の向上」があげられる。ただ単に、職業体験的な作業のみ行うインターンシップではなく、学生と企業と大学が協働で教育的に質の高いインターンシップを推進することが求められる。

「中長期有償型インターンシップの取り組みについて」
NPO法人ETIC.チャレンジ・コミュニティ・プロジェクト事務局マネージャー 伊藤 淳司 氏

中長期/有償型インターンシップの取り組みについて NPO法人ETIC.で携わってきた 実践型インターンシップについて事例紹介を交えた講義、グループワークを行った。
(内容)この実践型インターンシップとは日本におけるインターンシップの類型でいう「キャリア教育型」の「事業参画型」に分類される。これは、若者を活用した新規事業や改革プロジェクトの推進を図るもので、期間は、4週間から6ヶ月程度、学生はプロジェクトの推進役として企業が期待する課題解決に向け、企業家的行動特性の確保や当事者意識を持ち活動していく。ひとつの事例として、オランダのバーグ大学に通う日本人の女子学生が漆塗りの骨董品販売を手掛ける老舗「山田平安堂」の空港免税店の売り場を任された実習がある。8ヶ月間に ①店舗での接客(1ヶ月)で商品知識、発注・仕入れ・価格決め・ディスプレイなどの業務の流れを理解して、更に、外国人のお客様のニーズを把握し、②会社から100万円の予算を預かり、売上げ向上に努めるとともに、商品開発の仕込みと販売を手掛けた。彼女と職人で開発した卵の形をしたオルゴールは、海外観光客の圧倒的な支持のもと、年商1億円をも売り上げる主力商品となった。
このように、実践型インターンシップを導入することで、企業側は「事業成果」と「組織変化」、学生には自ら意思決定をし、地域社会のリアリティのある現場で役割がある実践を行うことで、思考行動性を獲得す機会となる。インターンシップ成功のポイントは①学生に本気の現場を提供し②経営者が学生にコミットし③学生が覚悟を持って参加する ことがあげられる。
 グループワークでは「インターンシップ実施への企業と大学の課題」「受け入れ企業の確保」「意識の低い学生への対応」などをテーマにディスカッションを行い、企業と大学それぞれの立場から意見交換することができた。質の高いインターンシップを推進するためには、大学・企業がお互いに情報共有できる機会を設ける、学生が段階的にインターンシップに参加できるプログラム作りが必要など様々な意見と気づきがあった。

グループ発表の様子

グループ発表の様子

 

 

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