【安冨勇希・大学教育センター】新任教員ご挨拶

                新任教員ご挨拶

                            安冨勇希(大学教育センター)

 皆様、こんにちは。今年4月に大学教育センターの英語科目の特任助教として着任しました安冨勇希です。どうぞよろしくお願いします。

 実は、私は何を隠そう、静岡大学の卒業生です。私は2003年に静岡大学情報学部情報社会学科を卒業しました。まだ当時は「情報」という学問分野は全国でも珍しく、特に国立大学で情報学部が設立されたのは静岡大学が初めてでした。そんな新しさに惹かれ、山口県出身で静岡県に縁もゆかりもなかった私が、浜松市という非常に興味深いコミュニティと繋がり、今日の私に続いています。

 情報社会学科では情報系のプログラミングや情報処理を学ぶだけではなく、社会学や教育に関しても学びました。その中で、次第に私が惹かれたのは、異文化コミュニケーションという分野です。当時、英語が全く出来なかった私は、何の因果が浜松キャンパスにて英語サークルの部長となり(このエピソードは、こちらに載っています。 https://www.shizuoka.ac.jp/essay/n87.html)、そこから英語、海外、そして移民支援と興味を広げていきました。

 浜松市の外国籍市民の多さに触れることで、私は移民支援を学びたいと、静岡大学卒業後は米国の大学院に進学しました。私自身が「外国人」となり、第二言語である英語で学ぶという環境は、決して楽ではありませんでしたが、出会った人々に支えられ、刺激を受けながら、無事に修士号を取得することができました。その後は、修士号を活かして米国カリフォルニア州のサンフランシスコ市の非営利団体に就職し、心の問題を抱えた青少年へのカウンセラー、サービス管理の仕事を約6年勤めました。更に、情報学部卒の学位も活かしてITベンチャー企業に転職。合計で約7年間米国での社会人生活を送りました。日本を離れ、常に「マイノリティ(少数派)」であるという経験は、自分の視野を広げ、自国の文化、そして自分自身を見つめることに繋がりました。

 過去2年間は、浜松キャンパスにて、非常勤講師として現役静岡大学生に英語を教えてきました。自分の海外の経験を学生たちに共有しながら、英語がいかに将来の選択肢を広げるか伝えてきたつもりです。今後は昔の自分と同じように英語に対して苦手意識を持っている大学生に、英語によるコミュニケーションの楽しさ、そして多様な文化や価値観に触れる面白さを、アクティブ・ラーニングの手法を用いながら、学生自らが体験・発見する授業を行っていきたいと考えています。また、授業以外でも、私の研究室にて英語学習相談室も行っています。英語に苦手意識や不安がある学生、どうやって英語を勉強すればわからない学生、そして将来留学や海外就職をしたい学生は、相談に乗りますので是非私の研究室に足を運んでみてください。

 最後に一言。「大丈夫!皆の先輩である僕にできたのだから、皆にも絶対にできる!」