センター長挨拶 大学教育センターの役割

 大学教育センターには大きく言って二つの役割があります。ひとつは卒業単位の約3分の1を占める全学教育科目のカリキュラムや担当教員等を決定することであり、もうひとつは各学部が提供しているそれぞれの専門科目も含めた静岡大学全体のカリキュラムや教育方法等をたえず改善していくことです。
 全学教育科目は、大学での基本的な勉強の仕方を学ぶ新入生セミナーや外国語科目、健康体育、現代教養科目等からなり、個々の学生がどのような専門分野を選ぶかに関わらず履修しなければならない科目です。1995年度までは、このような学部共通の科目を担当する独立の教員組織である教養部が設置されていましたが、それ以後は教員は主に各学部に所属し、最初は全学の教養教育委員会という形で、2003年度からはこの大学教育センター、そのなかでも特に全学教育科目部門の下で、これらの科目の内容や担当を決めていくことになりました。
 もうひとつの静岡大学全体の教育改善という役割を担っているのが、このセンターの企画マネジメント部門及び教育開発・評価FD部門です。前者は各学部の教育理念を踏まえた上で、学生が4年間の学生生活のなかで「自分には確実にこんな力がついた」と実感できるようなカリキュラム編成のあり方を研究し、大学全体に向けて提言を行う役割を担っており、また後者は教育活動全般に対する評価に基づいて、教育内容や教育方法の改善の道筋を示していく役割を担っています。
学生の皆さんや教職員から寄せられる「もっとこんな教育が受けたい」「こういう教育をしてみたらもっと学生を成長させられるのではないか」という建設的なご提案が、我々のセンターの命ですので、是非いろいろなご意見をいただければ幸いです。

大学教育センター センター長