それぞれの全学教育科目の性格と履修方法

<教養科目>

(1)教養基礎科目

この科目群に設定されている科目は、在学中や卒業後に必須となる基本的スキル・素養・実践力を身につけるための科目です。この科目群の内、「新入生セミナー」、「数理・データサイエンス」、「英語」、「初修外国語」、「健康体育」は、1年次から(ただし、工学部生においては初修外国語は2年次から、健康体育は3年次から)履修するように開講クラスを用意します。

1)新入生セミナー
大学生活と大学における学問・研究の基本的な進め方を体得することを目的として、1年次前期に1クラス15人を目安として開講します。大学への導入・転換を図る科目です。

2)数理・データサイエンス
高度情報化社会の一員として必要とされる数理的知識やデータの活用力を修得することを目的とします。情報機器の基本概念や基本操作についても演習を通じて学びます。
1年次前期必修科目の「数理・データサイエンス入門」は、授業動画を視聴してWEB小テスト等への解答を行うフルオンライン形式の科目になります。成績は「合・否」で評価され、GPAの計算対象外、履修上限単位制度(CAP制)の適用対象外となります。

3)英語
英語のコミュニケーション能力と専門的な学習に必要な基礎力を養うため、必修科目に加えて、英語力のレベルと学習意欲の多様性に対応した多彩な選択科目を用意しています。

4)初修外国語
幅広い国際性と外国語コミュニケーション能力を備えるため、ドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語、現代韓国語のコースを開設します。1クラスの人数は40名を目安として開講します。なお、グローバル共創科学部においては、初修外国語の単位を卒業単位に含めることはできません。

5)健康体育
運動と健康などとの関係をより深く理解し、健康な生活を送る方法を身につけるとともに、豊かな生活を送るためのスポーツ技術を修得するため、健康体育実技は1クラス40名を目安として、健康体育演習は1クラス80名程度のアクティブラーニング型講義を含む演習として、工学部以外の学生には1年次から開講します。「健康体育」は、学部によっては選択科目ですが、健康な大学生活への導入と基本スキルの獲得を目的としていますので、1年次開講の「健康体育(実技・演習)」は特殊な事情がない限り履修することを薦めます。

6)フィールドワーク
工学部では、ものづくりの基礎を実習することを主目的として1~3年次に開講します。

7)キャリア形成科目
職業意識や人生設計への問題意識を喚起するための1年次必修の講義科目です。「キャリアデザイン」は、授業動画を視聴してWEB小テスト等への解答を行うフルオンライン形式の科目になります。4年間の学生生活をどのように過ごしていくのか、将来を見据えながら考えていく科目です。成績は「合・否」で評価され、GPAの計算対象外となります。なお、工学部は2年次必修となっています。

(2)教養展開科目
広い意味の教養(問題発見・解決能力・視野の広さ・思考の柔軟性・問題意識の高さ等)を身につけるための科目群です。1クラス120人を目安(履修希望者が多数の場合にはこの限りではない)として開講します。

1)教養領域科目
各専門分野と有機的に関連させて幅広い教養の習得をめざし、自らの専門を超えた学問分野への関心を喚起するための科目で、1~3年次(時間割により2~3年次)に履修します。文系学生は理系科目、理系学生は文系科目を重点的に履修する「たすきがけ・クロス履修」のシステムが設定されています。
教育学部生及びグローバル共創科学部生は、文系・理系科目をバランス良く履修することが望まれます。

2)学際領域科目
広く現代が提起している諸課題への問題意識を明確にし、広い視野から柔軟な思考力にもとづいて問題を発見・分析できる能力を育てるとともに、分野横断かつ学際的・複合領域にわたる知識をもとに、総合的に問題を解決しうる資質を身につけるための科目で、1~3年次に履修します。5つのテーマ群が設定され、各年度の初めに授業科目が発表されます。演習形式の小人数クラスも開講されます。
また、学際領域A(地域志向科目)では、地域社会の課題やその解決方法を学習します。講義型の授業だけでなく地域と連携したアクティブラーニング型の科目等もあります。学際領域A(地域志向科目)についても、各年度の初めに授業科目が発表されます。時間割やシラバス等で確認してください。
なお、グローバル共創科学部においては、学際領域科目の単位を卒業単位に含めることはできません。

(3)留学生科目

1)日本語・日本事情
外国人留学生(国費外国人留学生、外国政府派遣留学生及び私費外国留学生選抜又は外国人留学生特別入試アジアブリッジプログラム(学士課程)で入学した者)のために開講される科目です。日本語の単位は英語、初修外国語、教養展開科目のいずれかに、日本事情の単位は学際領域科目に振り替えることができます。1クラスの人数は当該年度の留学生等の数により違います。

(4)教職等資格科目

1)教職教養科目
教員免許を取得するための科目で、教育学部の学生は必修です。同学部以外の学生は、免許の取得を希望する人だけが履修できます。1クラスの人数は特に定めません。

<専門科目>

(1)教職等資格科目

教職等の資格を取るための科目で、全学共通の科目だけが全学教育科目として開講されます。これらの科目は、資格取得を希望する者が履修できます。1クラスの人数は特に定めません。
それぞれの資格を取得するためには、この他にも学部専門で開講される科目の履修が必要です。

1)教職専門科目Ⅰ、教職専門科目Ⅱ
教員免許を取得するための科目で、教育学部の学生に対しては学部専門科目として1年次から開講されます。「教育学部学生便覧」と「教育学部時間割」を参照してください。教育学部以外の免許取得希望者は全学教育科目の専門科目として1年次から履修できます。

2)学芸員科目
学芸員の資格を取得するための科目で、資格取得希望者は1年次から履修できます。

(2)理系基礎科目

理系専門教育のための基礎知識と理系分野における教養を習得するための科目です。この目的から情(情報科学科、行動情報学科)・理・工・農学部の学生を対象に1~2年次で開講されます。