今回の「学生・先輩の声」は農学部環境森林科3年の野村さんに、英語学習への取り組みについてお聞きします。
Q: 英語は好きですか。
野村(N): 好きな方だと思います。以前はそれほどではなかったのですが、一度留学して英語に触れる機会が増えてから、面白いなあと思えるようになりました。
Q: 留学に行こうと思ったきっかけはなんですか。
N: 姉が大学時代、アメリカに留学しました。その頃、私は高校生だったのですが、海外の友人をたくさん作り、行く前より社交的になって帰国した姉を見て、憧れたのを覚えています。
Q: では高校時代から留学を考えていたのですね。
N: 高校時代、理系の学部に進学することは決めていましたが、留学についてはまだ漠然と考えていただけで、大学に入るまでは決めていませんでした。
Q: 留学関係の情報はどこで得ましたか。
N: 国際交流センターが開催していた海外留学フェアに参加し、留学体験者のお話などを聞いて情報を得ました。ちょうど私より1年前に、同じ学科で全く同じプログラムに参加した先輩がいました。周りにそのような方がいたので、より前向きに考えるようになりました。一人だけだとやはり不安で実現できなかったのではないかと思います。
Q: プログラムに応募する際、申請条件などはありましたか。
N: 交換留学ではなかったので、そのような条件はありませんでした。私が参加したのは国際交流センターがサポートするVSCPプログラムです(協定校であるカナダ・アルバータ大学で行われる英語研修と専門科目の履修を組み合わせたもの、詳しくはhttp://www.icsu.shizuoka.ac.jp/japan/0305.htm参照)。私費留学でしたが、いくつかあるプログラムの中では長期滞在型のものでしたし、渡航時に英語力もそれほど必要とされていなかったので、こちらを選びました。静岡大学からは数名が参加し、他大学からの学生もいました。
Q: プログラムの内容はどのようなものでしたか。
N: はじめに、2ヶ月間の語学プログラムに2回、計4ヶ月間参加しました。その後、アルバータ大学で2ターム分の学部生用授業も受講しました。聴講(audit)か履修(credit)かを選べるのですが、静岡大学では取得した単位は互換性がなかったため、聴講の形をとりました。はじめは農学系の授業を受講しようと思っていましたが、アドバイザーと相談したところ、ハードルが高そうなので、少し優しい授業にした方が良いとアドバイスをもらいました。物理の基本的な授業をとったのですが、英語だけでなく、数式などが多いので、比較的理解しやすかったと思います。
Q: 海外の学生に対してどのような印象を持ちましたか。
N: 中東やアフリカからきた学生はスピーキングやプレゼンテーション力に長けていて、圧倒されましたね。とにかくしゃべりまくっていました。
Q: 留学して良かったことはありますか。
N: 中学、高校と英語を学ぶ機会はありましたが、教科として英語を捉えているだけで、自分が実際に海外の方と話す機会があるとは思っていませんでした。しかし、実際に海外に行ってみて、英語に対する見方が変わった気がします。今は、海外の番組を見た際に、知らない単語を自ら調べてみるなど、勉強という意識ではなく、知りたいという欲求から英語に接することができるようになりました。
帰国後に受験したTOEICのスコアも250点以上伸びました。まわりでは400点も伸びる学生もいました。私も授業を履修するなどして、もっと積極的に取り組めばよかったかもしれません。
Q: 1、2年次にはどのように英語学習に取り組みましたか。
N: 教養英語の選択科目として実用英語や英会話などの授業を受講しました。個人的には、リスニングを伸ばすため、英語学習教材を使って勉強もしました。
Q: 後輩へアドバイスなどありましたらお願いします。
N: 自分の過去を振り返ってみると、留学前は教科としてしか英語を見ていなかった気がします。もっと趣味と関連づけて、興味を持って英語に接することができたら良かったかなあと思います。モチベーションの維持にもつながるかもしれません。
現在、直近の目標をTOEICのスコアアップと定め、意識して英語を聞く機会を持つ努力をしています。スマートフォンのアプリを利用すると、VOAやCNNが提供する英語学習者用のニュースに接することができるので、1日1時間程度、移動の際などに聞いています。あとは、趣味で海外の番組なども見ています。