2010年夏期FD研修会の実施のご報告

(大学教育センター 須藤 智)

本年度の夏休み期間中に、4回の夏期FD研修会が実施された。本稿では、4回の研修会の概要について報告する。

 第1弾の研修会は、東京工芸大学の大島武先生による学生と教員間のコミュニケーションをテーマ(題目:学生とのコミュニケーションスキルを高める)とした講演会であった。講演では、1)授業ガイダンスの方法(必ず、シラバスに準じるものを配布する)、2)授業の組み立て方(3パートに分け、パートの内容を学生と共有する)、3)表現方法(例示の多用の必要性、専門用語の使い方)、4)授業時の非言語の表現方法(対人距離、アイコンタクトについて)、5)授業ツールの活用方法(配布資料、視覚資料、コメントシート(双方性の確保)についてのお話を拝聴することができた。講演会の様子は、大学教育センターのHP上(内部情報)で動画が閲覧(https://web.hedc.shizuoka.ac.jp/in/fd/)できるので、参加できなかった教職員の皆様は是非ご覧いただきたい。

 第2弾は、講義におけるICTツールの活用をテーマとした講習会(担当:須藤)であった。講習会は、図書館に新しく設置された情報実習室にて行われ、(1)大講義における双方向性を取り入れた授業の必要性についての解説、(2)大講義におけるパワーポイントの資料配付の必要性の紹介、(3)クリッカーの効果についての説明が行われた。講習会は、クリッカーと電子掲示板を利用しながら進められ、講義においてICTツールによる双方向な雰囲気を実際に体験していただくことができた。

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 第3弾は、教歴3年程度の新任教員向けの研修会であった。この研修会では、(1)静岡大学でのFD活動の内容、現状に関する情報共有、(2)個人のワークバランスのチェック、(3)静岡大学の学生イメージの共有などのグループワークを取り入れた研修が行われた。
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 第4弾は、浜松キャンパスでTAに従事している学生と担当教員に対象としたTA研修会であった。この研修会では、まず、情報学部の太田剛先生からTAの役割などに関する講演をお聞きした。その後、その講演を踏まえ、TAに求められる役割、å仕事の内容などをまとめた「TA読本」をグループワークで作成する実習作業を行った。この研修会でまとめられた教本は次年度以降に配布する予定である。

 本年度は以上の4回の研修会を実施させていただき、延べ人数で150名以上の教職員・学生の皆様にご参加いただくことができた。教育評価・開発(FD)部門では、次年度以降も夏休みなど長期休暇中に、全学を対象としたFD研修会を開催したいと考えています。もし、次年度以降の研修会に対するご要望等がありましたら、是非部門までご連絡をください。今後とも、静岡大学のFD活動にご参加・ご協力ください。