海外研修プログラムの引率をして実感した事
海外研修プログラムの引率をして実感した事
山本 好比古
大学教育センター主担当からグローバル共創科学部主担当となり2年目を迎えました。大学教育センターは引き続き副担当として残っているのですが、主にグローバル共創科学部の留学担当をさせていただいております。
昨年度はグローバル共創科学部が主催する春季短期留学プログラムでオーストラリア・ウーロンゴン大学附属語学学校へ32名の学生を連れて引率いたしました。昨年度よりJassoの奨学金が付き、ウーロンゴン大学附属語学学校で研修の後、首都であるキャンベラにて、国立博物館、造幣局、戦争記念館、りんご農家などを訪問したり、キャンベラ大学大学院でTESOLを専攻している学生や先生方との交流会なども含め、オーストラリアの歴史や自然、文化などを学びました。
学生の様子を観察していたのですが、出発するときに羽田空港に集合したのですが、その時の学生の顔は、みんなかなり不安そうな表情を浮かべていたのですが、帰国後の羽田空港では、みんな自信に満ちた表情を浮かべており、わずか4週間の滞在でしたが、学生の成長に少し驚いています。
ウーロンゴン滞在中はホームステイを体験し、キャンベラではホテル滞在というプログラムですが、学生の話を聞くと、「二つの違う都市に滞在できたのは良かった」とか、「キャンベラではみんなで移動して、いろいろな所に行けたので合宿しているみたいで楽しい」、「せっかくだから、メルボルンにも行ってみたかった」などの声が出ていました。
海外研修プログラムを提供する側として、これらの学生の声は非常に貴重なコメントだったりします。今回ウーロンゴンにキャンベラを加えたのですが、1回のプログラムで複数の都市を滞在する事は、学生にとってもメリットが結構あったようです。同じオーストラリアにある都市なのですが、ウーロンゴンは海沿いの小さな街ですが、キャンベラは内陸に入ったオーストラリアの首都なので、ウーロンゴンに比べれば大きな街なのですが、自然が沢山残っており、道路にカンガルー注意の看板が出ていたり、実際にキャンベラ大学では、野生のカンガルーをキャンパス内でたくさん見ることができました。ウーロンゴンの街中ではカンガルーは見ませんでしたし、キャンパス内でも見かけることはありませんでした。
また、キャンベラにある戦争記念館を訪れた際に、学生からの声として上がっていたのは、「また日本の歴史を勉強したい」という声でした。このキャンベラにある戦争記念館には、オーストラリアから見た第一次世界大戦・第2次世界大戦の日本に関する展示物があります。海外に出ることで、日本の事(歴史に関わらず、いろいろな事に)もっと知りたいと学生が気づいてくれた事は、大きな収穫でした。
今回は春季短期留学プログラムに関しての報告でしたが、静岡大学では、半年・1年の協定を結んでいる海外の大学に留学できる交換留学プログラムが多数用意されています。交換留学プログラムは、短期留学プログラムとはまた異なる経験ができるプログラムなので、機会があれば、ぜひ学生の皆さんには参加していただいて、学生のうちに海外でいろいろな経験を積んでほしいと願っています。

