静岡・浜松両キャンパスで中国文化公開講座を開催

静岡・浜松両キャンパスで中国文化公開講座を開催
京劇の歴史・特徴・日中比較を学ぶ―

大学教育センター 翟 勇

大学教育センターでは、202510月から11月にかけて、静岡・浜松両キャンパスにおいて、中国文化公開講座「京劇―煌びやかな世界」を3回開催しました。本講座は、大学教育センター学長裁量経費の支援を受け、中国語相談室の活動の一環として実施したものです。講師は、昨年度に引き続き盧思氏が務めました。

1回(108日、静岡キャンパス)では京劇の成立と発展の歴史、第2回(1014日、浜松キャンパス)では音楽、演技、衣装、化粧などの芸術的特徴を取り上げました。第3回(1112日、浜松キャンパス)では、世界の仮面文化という視点から、京劇の臉譜と歌舞伎の隈取を比較しました。3回の講座には、延べ288名の学生が参加しました。

今回は、京劇を初めて学ぶ学生にも理解しやすいよう、まず歴史的背景を知り、次に舞台表現の特徴を学び、最後に日本文化との比較へと進む構成としました。一つのテーマを異なる角度から段階的に取り上げることで、個別の知識だけでなく、京劇を総合芸術として捉えられるよう工夫しました。また、静岡・浜松の両キャンパスで実施することにより、それぞれのキャンパスの学生に中国文化に触れる機会を提供することができました。

中国文化公開講座の様子

講義では、舞台映像や写真を活用し、京劇の表現方法や臉譜の色・模様が持つ意味を具体的に紹介しました。学生からは、「京劇の歴史を初めて知った」「衣装や化粧の意味が興味深かった」「歌舞伎と比較することで違いと共通点が分かった」などの感想が寄せられました。

特に、せりふ、歌、動作、衣装、化粧が相互に結び付いて人物像や物語を表現する点は、多くの学生にとって新鮮な発見となりました。また、臉譜と隈取を比較することにより、外見上の違いだけでなく、それぞれの表現が生まれた文化的背景にも関心を向ける様子が見られました。講座後には京劇や中国文化について質問する学生もおり、授業をきっかけとして学びをさらに広げようとする姿勢がうかがえました。

今回の講座は、一つの伝統芸術を歴史、表現、比較文化という三つの側面から段階的に学ぶ機会となりました。今後も中国語相談室を活用し、言語学習に加えて、中国文化への関心と理解を深める取り組みを続けていきます。