池本 孝徳さんのポートレート
池本 孝徳さん(株式会社コア)


【現在の業務】人を巻き込み、チームを動かす

現在の職場での役割や担当プロジェクトについて教えてください。

 現在はプロジェクトマネージャとして、複数のお客さまの開発プロジェクトを並行して推進しています。主な担当はエネルギー業界向け基幹システムの構築プロジェクトで、計画立案から進捗・品質管理まで幅広くプロジェクト全体を指揮しています。また、マネジメント業務だけでなく、必要に応じてコードを書いたりネットワーク設計をしたりといった技術領域にも携わるほか、新規顧客への提案活動や営業支援にも取り組んでいます。多様な立場や役割のステークホルダーをつなぎながら、プロジェクトを成功に導く役割を担っています。

現在の業務で最もやりがいを感じる部分は何ですか?

 お客さまの要望や課題に対して、お客さまやプロジェクトメンバーと一緒に悩みながら最適な解決策を考え、実際に課題を解決できたときです。プロジェクトには技術的な難しさやさまざまな制約が伴うことも多く、決して順風満帆に進むものばかりではありません。しかし、関係者と協力しながら一つひとつの課題を乗り越え、システムとして形になった瞬間の達成感は格別です。そうした経験を積み重ねながら、お客さまに価値を届けることに大きなやりがいを感じています。

(チームでの)仕事で特に大切にしていることはありますか?

 チームで仕事をするうえで最も大切にしているのは、コミュニケーションです。プロジェクトを成功に導くためには、お客さまやチームメンバーをはじめとするステークホルダーの理解と協力が欠かせません。そのため、一人ひとりの考え方やモチベーションを尊重しながら、同じ目標に向かって進めるよう意識して業務にあたっています。また、自分自身だけでなく、周囲のメンバーにも前向きに取り組んでもらえるよう、できるだけ楽しく仕事ができる雰囲気づくりを大切にしています。大変な場面もありますが、どうせ頑張るなら楽しく取り組んだ方が良い。そんな思いで、お客さまもチームメンバーも巻き込みながら、一緒に目標に向かって進める環境づくりを心掛けています。

【大学での学び】手を動かし、まずやってみる

大学ではどのような知識やスキルを学びましたか?

 大学では、プログラミングやコンピュータシステムなどの基礎技術はもちろん、情報技術に関する理念や理論まで幅広く学びました。また、座学だけでなく実際に手を動かしながら学ぶ機会も多く、実践的なスキルを身につけることができました。新入生のマシンが Windows と Linux のデュアルブート環境で、Emacsを使いながらの実習は今でも強く印象に残っています。改めて考えると尖った学習スタイルだと思いますが、その分、仕組みを深く理解しながら技術を学ぶことができ、現在の業務にもつながる貴重な経験になっています。

その学びは現在の業務でどのように役立っていますか?

 大学で学んだ情報技術の基礎知識は、現在の業務に非常に役立っています。お客さまの課題に対して、どのような技術や仕組みを活用すれば解決できるのかを考える際の土台となっており、提案や設計を行う上で大きな支えになっています。また、大学時代には知らない技術に出会うたびに自ら調べ、実際に試しながら理解を深める経験を多く積みました。その過程で身についた「まずはやってみる」という姿勢は、日々進化するIT業界の中で新しい技術へ対応する力につながっています。振り返ると、その好奇心や探求心が今の仕事にも生かされていると感じています。

【キャリアの道のりと経験】すべての経験が糧になる

卒業後、どのような道を歩んできましたか?

 卒業後は地元で働きたいという思いから現在の会社に入社し、まずは自動車関連企業向けの生産管理システムに携わりました。その後はインフラ業界向けの基幹システム構築プロジェクトを中心に経験を積み、さまざまな業務や技術領域に挑戦してきました。入社当初からテストや開発だけに専念するのではなく、お客さまと近い立場で仕事をする機会にも恵まれ、エンジニアとして技術力だけでなく、課題解決力やコミュニケーション力も磨くことができました。そうした経験を重ねる中で担当するチームやプロジェクトの規模も徐々に大きくなり、現在はプロジェクトマネージャとして複数のプロジェクトを推進する立場を担っています。

キャリアの中で特に印象に残っているプロジェクトや出来事はありますか?

 物事がうまく運ばない、苦しいプロジェクトもいくつか経験をしました。しかし少なからず、そういった苦い経験も現在の自分の考え方や仕事の土台を形作った原点の一つだと感じています。その後も決して簡単なプロジェクトばかりではありませんでしたが、先輩や後輩、お客さまなど多くの方々に支えられながら、一つひとつのプロジェクトを完遂してきました。それぞれに苦労や学びがあり、今ではどのプロジェクトも大切な経験として心に残っています。

【今後の計画と将来の夢】成長を力に、地域へ貢献する

今後、どのようなことに挑戦したいと考えていますか?

 今後は、急速に進化するAI技術をはじめとした最新のテクノロジーを積極的に活用しながら、自身も変化の激しいIT業界の中で成長し続けたいと考えています。プロジェクトマネージャとしての役割を担う一方で、常に現場感覚を忘れず、技術への理解と探究心を持ち続けることも大切にしたいと思っています。新しいフレームワークや開発手法、トレンドのプログラミング言語など、挑戦してみたいことは数え切れないほどあります。これからも学び続ける姿勢を持ちながら、一流のエンジニアを目指して成長し、変化そのものを楽しんでいきたいです。

将来的な夢や目標があれば教えてください。

 将来的な夢は、ITを通じて地元の活性化に貢献することです。地方では人口減少や若い世代の転出といった課題が続いているため、ITの力でお客さまの事業や地域社会の発展に貢献し、地元へ価値を還元していきたいと思います。そのために、私自身も地元に根差して事業を展開する会社の一員として、地域で働き続ける意義を大切にしたいと考えています。これからも技術と人とのつながりを大切にしながら、地域の未来を支える一翼を担えれば嬉しいですね。

【メッセージ】

数理・データサイエンス・AI分野を目指す若い世代に向けてメッセージをお願いします。

 AIの活用によって、これまで多くの時間をかけて行っていた開発や資料作成などの作業が、驚くほど短時間で実現できるようになりました。一方で、だからこそ人に求められる役割も変化し、より重要なものになっていると感じています。AIが作ったコードや資料を活用する場面が増えても、その内容が正しいのか、課題に適したものなのかを最終的に判断するのは人間です。そのため、プログラミングやデータ活用の技術のみならず、物事の本質を理解するための基礎力や論理的思考力がこれまで以上に重要になると考えています。新しい技術を恐れず積極的に触れながらも、まずは基礎をしっかり身につけてほしいと思います。

ダイバーシティ推進に関して、特に伝えたいことはありますか?

 ダイバーシティ推進については、多くの企業で前向きな取り組みが進み、さまざまな価値観やバックグラウンドを持つ人が活躍できる環境が広がっていると感じています。一方で、多様な考え方を持つ人たちが同じ目標に向かって協力することは、決して簡単なことではありません。しかしながら、その本質は、一人ひとりと真摯に向き合い、互いを信頼しながら支え合うことだと考えています。これはとても当たり前のことかもしれませんが、ダイバーシティを実現するための最も重要な第一歩ではないでしょうか。

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