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満下 健太さん(静岡大学学術院 グローバル共創科学領域)

【これまでに関わった業務や事業】心理学研究とデータ分析の深化

 静岡大学教育学部を卒業後,同大学院教育学研究科修士/博士課程に進学し,いくつかの大学に勤めたのち,現在は静岡大学グローバル共創科学部に所属して研究・教育を行っています。
心理学が専門で,主に人が物事にリスクを感じる仕組み(リスク認知)について研究しています。リスクを察知して対応する能力は生存に重要ですが,この世界には非常にたくさんの危険な物事があります。これらの物事に対して,全く個別のリスク認知を形成するのか,それとも系統的に処理しているのかに興味があります。また,学校安全に関する研究もしています。特に,学校のどの場面にどのようなリスクがあるかなどを調べています。
 リスク認知にしても学校安全にしても,研究を進めるにはデータを取得して分析することが必須です。しかし分析といっても実際様々なやり方があり,適切な分析方法を選択するにはデータサイエンスの知識技能が必要になります。そういうわけで,学生時代は統計的分析の勉強もできるだけ頑張りました。その中で,研究分野で当たり前に使われている方法には課題点があり,よりよい方法が提案されているにも関わらずほとんど用いられていない現状があるのを知りました。そこでその方法を用いて分析してみると,データに今まで無視されてきた構造があることがわかり,その発見はそのまま修士論文や博士論文へとなっていきました。要するに,分析方法に詳しくなればそれだけでも研究が発展する可能性があるのがわかりました。
心理学やデータサイエンスに関わる研究・教育に携わっていますので,リスク認知や学校安全に関する研究を進めていくことは元より,自身の経験を踏まえて,今後は目的に応じて適切な統計的分析の方法やその教育なども考えていきたいなと思っています。

【後輩学生へのメッセージ】方法論としてのデータサイエンスの価値

 興味のある学生はもちろん励んでもらえばと思いますが,あまり特定分野に興味のない・やりたいことが見つからない学生にこそデータサイエンス学習をおすすめしたいです。データサイエンスは問題解決のひとつの方法論ですが,方法論に強いとどんなことをするのにも重宝します。研究場面でも,やりたいことがあっても方法論に明るくないのでできないという場合はたくさんありますし,先述のようにそれが分野の発展を止めていることすらあります。ですので,今は彷徨っているからとりあえずデータサイエンスを学んでみる,ということがその後の(大きな)助けになるかもしれません。

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