「ESPⅠ(留学)」を教えて思う事 ~ その3 ~

ESPⅠ(留学)」を教えて思う事 ~ その3 ~

大学教育センター 山本好比古

今回は、留学先での滞在方法をお伝えしたいと思います。留学の時の主な滞在場所として考えられるのが、

  1. ホームステイ

  2. 学生寮

  3. アパート(フラット)をシェアー

3つだと思います。最近は短期滞在の場合はホテルなどの選択もあるようですが、ここでは上にリストした3つで考えていきます。私は留学時代すべての滞在方法を経験していますが、どの滞在方法も良し悪しがありますので、個人に合った方法を決めるのが良いと思いますが、私経験をもとに以下簡単にまとめてみます。

ホームステイ

学生寮

アパート

・英語が沢山話せる

・何かあった時に安心

・帰国後も交流がある可能性あり

・基本食事がついている

・大学から離れている場合が多い

・ホストと合わないと大変

・ホストが英語を母語としていない場合もある

2人以上の留学生を受け入れている場合あり

・キャンパス内にあるので便利

・現地の学生と友達なれるチャンスあり

・自炊寮の場合が多い

・騒音がうるさい場合が多い

・日本人と仲良くなってしまう可能性あり=日本語を話す

・学生寮によって値段が異なる場合が多い

・相部屋の学生寮もあったりする

・現地の人と友達になるチャンスあり

・基本自炊

・生活用品を揃える必要がある場合が多い

・シェアーする人と合わないと大変

・半年以上の契約を求める場合が多い

・自分で探さないといけない

・学生寮より静かな場合が多い

こんな感じでしょうか? 私の経験で一番記憶に残っているのはやはりホームステイでしょうか?私自身、人生で初めて語学留学した時のオーストラリアのホストファミリーとはかれこれ25年以上のお付き合いがあり、たまたま、ホストの子供たちが私同年代(長女と次女の間に私がいます)なので、子供が1人増えたという感じで扱ってもらっています。

ホームステイで、今でも忘れないエピソードの1つは、ホストファミリーと初めて会ったときに、ホストファミリーに、“日本の写真を見せて・・・”と言われ、“1枚も持ってないけど・・・”と言ったら、“今まで何人か生徒を受け入れてきたけど、あんたが初めてだよ。写真持っていないの・・・”ととても残念な表情を見せていました。当時は、デジカメやスマホは存在せず、写真といえばフィルムカメラで撮影し、写真はプリントアウトされた状態で見るものでした。まだEメールやSNSなども無く、簡単に日本の友人に写真を送ってもらうようにも頼めずという時代です。

当時は、“なんで英語の勉強しに来たのに、日本の写真が必要なんだろ?”と思ったりもしたのですが、今では、ESPⅠ(留学)の授業では、“日本の写真は持っていくように・・・”と学生にアドバイスしていたりします。日本の写真と言っても有名観光地などの写真では無く、普段皆さんが生活している風景のものが一番良いです。例えば、大学のキャンパス、友達、普段利用しているカフェやお店、最寄駅、実家の近所、地元で有名な食べ物など・・・。こうした写真は、英語での会話のきっかけになります。現地の人達は、写真を見ながら興味津々に、色々と質問してくるので、その質問に色々と答えるだけでも英会話の練習になります。これから留学を考えている人達は、ホームステイしなくても、ぜひ日頃の風景を写真に納めておくと良いでしょう。