【大竹彩加・大学教育センター】着任挨拶

 今年度10月に講師として着任いたしました、大竹です。早いもので、前回に特任助教として新任教員挨拶を投稿させていただいてから、4年が経ちました。

 振り返ってみて一番大きな出来事だったと感じるのは、コロナ禍です。着任1年目の冬に新型コロナウィルスのニュースを初めて耳にした時には、まさかここまで感染が拡大し、静大の授業にも大きな影響をもたらすとは夢にも思っていませんでした。2年目の4月は学期開始が大幅に繰り下げられたうえ、授業をオンラインで実施するように決定がなされ、前代未聞の状況となりました。語学の授業、特にコミュニケーションを主な活動とする授業をオンラインで実施するなんて本当にできるのだろうか、マンツーマンでならともかく、30人規模でなんて……と不安はかなり大きかったですが、静大生の素晴らしい対応力で、それは杞憂に終わりました。正直、初めての試みであるし、学生側もオンライン授業には戸惑いもあるだろうから、上手くいかなくても仕方ない、と思っていたのですが、予想とは裏腹に、大きな混乱もなく、対面実施時とほぼ変わらない形で授業を行えたのには感動を覚えました。

 それでも、この内容はオンラインではなく対面で実施できていれば良かったな、と感じる場面もあり、やはりオンラインは対面には敵わないな、と思っていたところ、そうではないと感じる出来事もありました。それは、対面授業への出席を困難に感じていた学生の受講です。それまで、体調面等で出席が難しく、必修科目の単位を修得できていなかった学生が、オンライン化により出席可能となった、という場面に遭遇し、コロナ禍の正の側面を感じました。他にも、それまで対面で実施していたTOEIC講習会を、オンライン化することによってより多くの学生に届けられる形に変更できた等、良い変化をもたらしてくれた側面がありました。

 コロナ禍も悪いことばかりではなかったな、と思いつつも、もう一度経験したいかと聞かれたら、それはもう懲り懲りなので、ITツール活用等の正の遺産を継承しつつ、今後の授業を実施していければと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。